Standard Liquids for Calibrating Viscometers
日本グリースが供給するオンリーワン。粘度を正しく測定するためには、粘度の標準物質を用いて粘度計を校正する必要があります。粘度計校正用標準液は国内唯一のJIS品でJCSS校正*されているため、研究開発・品質管理・品質保証・設備保全に確かなエビデンスを与えます。
*計量法校正事業者登録制度(JCSS)基づき独立行政法人 製品技術基盤機構(NITE)・認定センター(IA Japan)の審査を受け、登録された事業による校正
- 用途
- 各種粘度計の校正
粘度計校正用標準液の歴史は、1952年(昭和27年)に粘度測定方法に関する研究報告の第一報を世に出してから、1957年(昭和32年)より通商産業省工業技術院中央計量検定所(現、産業技術総合研究所)、及び同省同院資源技術試験所(現、産業技術総合研究所)との協同研究を行った結果、1960年(昭和35年)に同省同院中央計量検定所(現、産業技術総合研究所)の試験に合格した粘度計校正用標準液の商用生産を開始、1964年(昭和39年)にJIS規格に制定されました。
粘度計校正用標準液は、産業界において幅広く活用され粘度の国家計量標準とのトレーサビリティを確実なものとしています。また、工業標準化法、計量法に基づく粘度測定、及び粘度に関わる周辺技術の発展に寄与しています。
当社標準室は、2012年12月25日に独立行政法人 製品評価技術基盤機構よりJCSS校正事業者として登録・認定されました。
当社は、認定基準としてISO/IEC 17025(JIS Q 17025)を用い、認定スキームをISO/IEC 17011に従って運営されているJCSSの下で認定されています。 JCSSを運営している認定機関(IAJapan)は、アジア太平洋認定協力機構(APAC)及び国際試験所認定協力機構(ILAC)の相互承認に署名しています。 当社標準室は、国際MRA対応JCSS認定事業者です。JCSS0297は、当社標準室の認定番号です
仕様
種類 | 動粘度mm2/s 基準値20℃ |
未開封液1年間当たり の動粘度の変化率 JIS許容範囲 |
容量 | 容器 | 添付書類 |
---|---|---|---|---|---|
JS2.5 | 2.5 | ±0.2%以内 | 500ml / 180ml | 細口ガラス瓶 | 校正証明書 |
JS5 | 5.0 | ±0.2%以内 | 500ml / 180ml | 細口ガラス瓶 | 校正証明書 |
JS10 | 10 | ±0.2%以内 | 500ml / 180ml | 細口ガラス瓶 | 校正証明書 |
JS20 | 20 | ±0.2%以内 | 500ml / 180ml | 細口ガラス瓶 | 校正証明書 |
JS50 | 50 | ±0.2%以内 | 500ml / 180ml | 細口ガラス瓶 | 校正証明書 |
JS100 | 100 | ±0.2%以内 | 500ml / 180ml | 細口ガラス瓶 | 校正証明書 |
JS200 | 200 | ±0.2%以内 | 500ml / 180ml | 細口ガラス瓶 | 校正証明書 |
JS500 | 500 | ±0.4%以内 | 500ml / 180ml | 細口ガラス瓶 | 校正証明書 |
JS1000 | 1,000 | ±0.4%以内 | 500ml / 180ml | 細口ガラス瓶 | 校正証明書 |
JS2000 | 2,000 | ±0.4%以内 | 500ml / 180ml | 細口ガラス瓶 | 校正証明書 |
JS14000 | 14,000 | ±1%以内 | 500ml / 180ml | 広口ガラス瓶 | 校正証明書 |
JS52000 | 52,000 | ±1%以内 | 500ml / 180ml | 広口ガラス瓶 | 校正証明書 |
JS160000 | 160,000 | ±1%以内 | 500ml / 180ml | 広口ガラス瓶 | 校正証明書 |
JIS Z 8809 には取扱い上の注意として、次の通り記述されております。
- ・標準液は、密栓し、熱及び光を避け、室温で保存しなければならない。
- ・使用後の標準液は、元の容器に戻してはならない。
- ・使用後の液を、再使用することは避け、開栓後はなるべく早く使用することが望ましい。
校正証明書
粘度計校正用標準液には、日本グリース㈱標準室の校正結果に基づきJCSSロゴ付「校正証明書」を1本につき1枚添付しています。
校正証明書には、[JIS Z 8809粘度計校正用標準液]に規定された項目を記載してあり、発行日,発行番号,製品のロット番号,包含係数 k = 2 (信頼の水準約95%)における拡張不確かさ,校正実施年月日,校正方法等を併記しています。
トレーサビリティ
標準液に添付のJCSSロゴ付校正証明書は、国家計量標準とのトレーサビリティを確保している証です。日本グリースの粘度計校正用標準液の供給体系は、国際的高位水準を維持し、ISOの標準物質委員(REMCO)が支援する国際標準物質データベース(COMAR)に登録されています。
ISO 9000ファミリー品質マネージメントシステム、ISO 14000ファミリー環境マネージメントシステムの構築・維持に充分な標準液としてのトレーサビリティを確保しています。
粘度計の校正に関わるシステムは、標準液の使用者が確立・維持して下さい。
校正温度以外の動粘度・または粘度を求める方法
任意の温度における標準液の動粘度または粘度を算出し使用。JIS Z 8809「粘度計校正用標準液」の解説を御参照下さい。
校正証明書記載の動粘度または粘度で定数を決定し、他温度で使用する場合は、必要な測定精度に応じて、理論的な温度補正を行う。JIS Z 8803「液体の粘度-測定方法-」を御参照下さい。
任意の温度における動粘度・粘度の算出について
温度範囲20~40℃における「温度-動粘度・粘度計算表」は製品に添付しております。この計算表は0.1℃毎の動粘度・粘度を算出しており、JIS Z 8809 解説による算出法を用いています。 20~40℃の温度範囲における動粘度及び粘度の計算値と実測値の偏差は、校正値の拡張不確かさの範囲内にありますが、保証の対象外です。
尚、上記以外の温度範囲の任意温度における動粘度及び粘度に関しましては、弊社東日本支店 (TEL:045-501-0790 FAX:045-504-2213)まで、ご照会ください。
関連書籍(校正証明書等)について
『校正証明書』『温度-動粘度・粘度計算表』は製品に添付いたしております。
- ・校正証明書〔再発行〕 (邦文)
- ・校正証明書 (英文)
- ・校正証明書〔再発行〕 (英文)
- ・温度-動粘度・粘度計算表〔再発行〕 (邦文のみ)
- ・トレーサビリティ体系図 (邦文・英文)
- ・輸出貿易管理令該非判定書類 (邦文のみ)
上記書類がご入用の場合は、お手数ですが、「粘度計校正用標準液関連書類申請書」 (下記フォーム)を印刷・ご記入の上、弊社資料請求・お問い合わせからメールにてお申し出下さい。(一部有償)
ご購入について
ご購入に関するお問合せは、以下の販売代理店にお問い合わせください。
販売代理店名 | 住所 | TEL | お問い合わせフォーム |
---|---|---|---|
株式会社離合社 | 〒336-0931 埼玉県さいたま市緑区原山3-14-20 |
048-882-3086 | こちら |
東機産業株式会社 | 〒105-0004 東京都港区新橋2-5-5 新橋2丁目MTビル4階 |
03-6206-1234(代) 052-522-8277(名古屋) 06-6228-1991(大阪) |
こちら |
富士フイルム和光純薬株式会社 | 〒540-8605 大阪府大阪市中央区道修町3-1-2 |
0120-052-099 (フリーダイヤル) |
こちら |
粘度計校正用標準液 小容量品(180ml)テスト販売開始しました。
よくある問い合わせ(Q&A)
2018年6月以降に校正された粘度計校正用標準液は、JIS Q 0031に適合するように、未開栓液を対象として、校正証明書に有効期間(2年)を記載しています。起算日は、計量法に基づき、校正証明書発行日の翌月の一日となります。
<有効期間の例>
- 校正証明書発行日
- :
- 20xx年7月1日
- 上記発行日の翌月の一日
- :
- 20xx年8月1日
- 有効期間(未開栓液)
- :
- 20xz年7月31日
当社では廃棄を請け負ってはおりませんのでご了承ください。廃油として各自治体による取り決め等に従い廃棄、もしくは産業廃棄物処理業者へお問合せください。詳細はSDSを参照願います。
関連規格に基づき適切な洗浄をしてください。
(例)JIS K 2283、JIS Z 8803
ちなみに当社では、石油ベンジンで洗浄しています。
当社は粘度計の製造・販売はしておりませんので回答致しかねます。粘度計に関するご質問は、ご購入された粘度計メーカー様へお問合せされることを推奨致します。
計算値は当社より提供できます。最寄りの支店営業所又は下記お問合せフォームよりお問合せください。
日本国内ご購入に関しては、最寄りの支店営業所までお問合せください。海外からの購入に関しては、当社海外営業部までお問合せください。
「粘度計校正用標準液・関連書類請求申請書」に必要事項を記載の上、FAXにて申し込み願います。
「お問合せ Q&A」に該当しないご質問、またご不明点ございましたら、下記「粘度計校正用標準液お問合せフォーム」より、お問合せください。
10年です。
「JIS Z 8809 粘度計校正用標準液」では、取扱い上の注意として、使用した液の再使用は避けるように定められています。
使用の際は、元の容器のまま使用してください。
JISに記載されている、細管粘度計について一覧表を掲載しますのでご参考にしてください。
グレードにより異なりますが、調製には2週間前後、校正は、短いもので約1週間から2週間、長いものだと約3週間から4週間ほどかかります。
当社ではJCSS校正する時には、通称マスター粘度計と言う、「標準細管粘度計」を使用してはかっています。
測定原理はハーゲンポアズイユの法則に基づいたものとなります。
具体的には、粘度計の一定の距離間を液が自然流下する時間を計測し、いくつかの補正を行ない、動粘度を求めます。
回転粘度計やレオメーターで可能な回転数の変更(ずり速度を変更)する測定は出来ません。
その他、「粘度計校正用標準液」に関するご質問・ご照会等は、下記窓口までご連絡下さい。